今回の<腰痛を考える>は、月経と腰痛の関係を主に考えていこうというお話です。
 月経の度に腰痛がでるという女性には今回のお話が少しでもお役にたてればと思います。女性専用の治療院の特色をコンテンツに生かしたいと思います。

 こんた治療院の月経時の腰痛治療の考え方を紹介いたします。月経の時の腰痛でお困りの女性はたくさんいますが、こんた治療院がどのように考えてどのような治療をしているかを、ほんの一部ですが紹介いたします。


月経に伴う腰痛はズバリ!
大きく3タイプある。
 わかりやすく症状からそのタイプを分けてみます。
type-A
 腰が重だるいタイプの腰痛
 骨盤内の血行性が悪くなっているタイプ。このような女性は治療する事により、他のタイプより少ない回数ですぐに改善します。初潮から時間の経っていない若年で多く、月経痛はそれほどひどくはないが何となくだるいという軽症の腰痛から、朝起きて時間が経たないと動きが悪いという重い症状の女性までいる。
type-B
 腰からお尻にかけて筋肉が硬い感じのタイプの腰痛
 
 月経痛がひどいのも特徴のタイプで、未出産の女性に多い。また、経血量が多くありながらも、血塊を伴ったりチョコレート状の経血が出てくるタイプ。
 なぜ未出産の女性に多いか?というと、その秘密は子宮頚の細さにあります。経産婦だと子宮頚は広がり経血はスムーズに出てきます。そのために経血がスムーズに外へ出てこないという状況が起きてきます。こうした女性に多いのがこのタイプです。じっくりと治療を重ねる事で月経を迎える事が苦でなくなります。
type-C
 腰へ下腹部内(子宮)より圧迫されている感じの腰痛
 
 月経により子宮内膜症による問題が生じているタイプです。また子宮後屈によるタイプも同様にお腹から腰へ痛みが出ているように感じます。
 子宮内膜症を持っている女性は、排便痛もあったり仙骨付近の痛みも感じます。子宮後屈の女性は経血がスムーズに排出される様に、うつ伏せで寝たりして自然に経血を外へ出すなどしていますが、このタイプの腰痛の女性に多く見られます。
 こうしたタイプは鍼治療とマッサージの併用で鎮痛効果を高め、経血の排出を促す事でサポートします。


 月経に伴う腰痛は、平素の体調を整えて行く事で予防できる。
 上記のタイプより先に本当は考えなければならない事があります。それは貴女の日頃の体調が基準になって、月経の善し悪しが決まってくる為に、そうした腰痛が出現してくるという事です。つまり、貴女の日頃の体調が基礎になって次の月経に反映されてくるという事は、いうまでもなく今回の腰痛だけでなく、合併して起こる他の症状への波及も強調されてきます。例えば血行の悪さを肩こりや頭痛(血管収縮性)、むくみなどで身体が表現してくるという事です。
 中国の医学古書を開くと、昔から女性の月経に関する問題は、月経以前の周期の1カ月間の体調を月経にて分析できるといっています。現代の中国医学においてもその考えは同じです。そうした考えのもとに、こんた治療院では月経時のみならず、平素の体調が大切と考えて治療に加えて女性をより母体として考える事により女性の身体の管理を担当します。普段のコンディションが大切という事です。


本当に過去の古傷なのでしょうか?
 腰が痛くなったという場合には、その原因にあたる事にたいがい思いつきます。重いものを持った時にぎくりとした。体をひねった時に痛みが走った。という具合に原因がはっきりとします。
 しかし、そうした原因がはっきりしない腰痛にはいくつか“過去の古傷”と思わせるケースもあります。過去に腰椎椎間板ヘルニアをしたことがあったりして、下肢にひどい坐骨神経痛が出ていた人は、体調の変化に天候の変化によって腰と仙骨の痛み、また神経痛として痛みが出てくる事もあります。これが“古傷”と考えられる問題です。
 こうした状況と月経とが重なると、非常に辛い1週間になります。なんだかずっとベットの中でぐったりとしていたい気分になります。いくつかの例では、学生時代にスポーツにて腰椎椎間板ヘルニアになり、その為と思われる腰部の不快感が消えないでいる人もいます。長い間ずっと腰部の不快感をかかえて生活しながら、月経期に更に痛みが強調されるという女性もいます。これから結婚、出産のことを考える女性だとしたら、そうした問題はさらに深刻さを増してきます。

 <更年期になったら古傷だけと考えられない>  腰痛の性質上において、その腰部の筋肉に損傷がある場合は比較的痛みをとる事が短期で済みます。しかし、腰椎を構成している骨や軟部組織(椎間板など)に問題があり腰痛として痛みがでているケースでは、長期的な治療計画の基にしっかりとした正しい治療法が必要になってきます。加齢による問題いわゆる腰椎の変形によって起こる腰痛は、こうした長期計画に基づき治療が行われてゆきます。この問題に関しては更年期障害と腰痛を参考にして下さい。
自分でできること
 こうした月経に伴う腰痛の話を書きましたが、ただ私達の治療のみではやはり効果は持続できない事も多いのは、生活習慣の中にも原因があるという事です。こうした生活の見直しをはかる事は、もちろん延長線上には健康維持があるわけです。思いきって自分の1週間のスケジュールの見直しをして、睡眠時間、飲酒、肉体疲労度をチエックすることも大切です。健康的生活習慣に少しでも近づく事は、貴女の生活を快適にするというという事なのです。

月経と腰痛についてのまとめ
 腰痛と月経をテーマにこの問題を考えて行くうちに、かなりの女性の月経の問題と腰痛が関係する事がわかりました。しかしながらその総てをこの短いコンテンツにまとめるのは困難であり、今後もこんた治療院が追求する課題であると思います。
  また、できるだけ難しい専門用語を使わないようにしてあります。細かい事などの質問や相談などBBSやメールにてこんた治療院におよせいただき、解説を行いながら個人の問題として御相談によってゆくことが好ましいと こんた治療院は考えました。それほど女性の問題は複雑で、腰痛との関係というと更に慎重になる事が多いという事です。
 関連コンテンツ
腰痛を考える
<女性に起こる>
脊柱管狭窄症を考える
せきちゅうかん
きょうさくしょう
 コンテンツ



神奈川県小田原市栢山2910-11
こんた治療院 tel 0465-37-22



当サイトに掲載のイラスト・記事・写真などの無断転載、無断使用を禁止します。
Copyright (C) 2019 こんた治療院 All Rights Reserved.