腰痛緊急マニュアル こんた治療院

 このコンテンツは緊急時の腰の痛みに対する自分で対処できうる方法を紹介しながら、スムーズに整形外科や鍼灸マッサージへ受診するためのマニュアルです。急に腰が痛くなったという人のための、急性腰痛症に対する自己手当てを紹介します。

 

 腰痛が出て来た!
 <基本手当 1>

 動作時に腰に痛みが出たという時には、まずは安静を確保できる場所へ移動して、腰に負担のかからない様に横になりましょう。10分〜15分程度落ち着いて、痛む腰の状況を確認する事をお勧めします。→基本手当て2へ。


解説1

 動作時に腰に痛みが出たという時…横になりましょう。

 原因となるものが、急性に腰部の組織に負荷がかかって発病していると考えられます。そのために腰部に対する総ての負荷を逸早く取り除くために、横になる事が一番の方法です。

解説2

 10分〜15分程度落ち着いて。

 横になって、腰部の負荷を取り除くと痛みは消えて来ます。しかし、この時に原因となるものによっては、腰部の損傷がひどくこれから炎症が起きてくる可能性があります。この安静を上手に保てるかが今後の腰痛の回復に左右して来ます。

解説3

 痛む腰の状況を確認する事をお勧めします。

 痛む状況をどの様に判断するかというと、腰に熱っぽさを感じるか?どの部分が痛いかを確認するという事です。
 熱っぽさが患部にあると確認できた場合は、炎症が起きていると考えて下さい。この場合ですと、横になって安静にしていてもちょっとした動作で痛みが強く出ています。痛みが出てから安静な状態を確保できるまでに時間を要した場合は、その間の作業内容においてすでに炎症を発症している事も考えられます。この場合は時間の経過と共に、腰部の痛みが増してくるのでその様子がわかります。
 どの部分が痛いか?の判断は、時間の経過により判断しにくくなります。これは痛みの部位が広がるために起こります。痛みの中心は時間の経過と共に、合併的な問題も含めて広がりをみせるからです。ですから、はじめはどこが痛かったのかを覚えておくと、問診時に役立つ事になります。

 <基本手当 2>

 ここでまず、冷シップをして患部の手当てを考えましょう!急性腰痛には冷シップを対応させます!熱感があるならなおさら冷やして熱をとりましょう。→基本手当て3へ 。

解説1

まず、冷シップ

 よほどの知識と経験がない限り、急性腰痛と思われる場合は、まず冷シップを患部に適応させる事が最適です。冷シップには消炎鎮痛を目的としたお薬も入っておりますので、初期手当てとして非常に効果が期待できます。また、そうした冷シップがない場合は、氷などを使って患部を冷やして熱が出るのを予防する事もとても有効的です。

解説2

どうして熱が出るのか?

 急性腰痛は原因のほとんどが、腰部の組織が負荷による内部組織の損傷にある事から炎症所見として熱が出現します。これは皆さんが、足首の捻挫を起こした時と同様の処置を施すということです。足首ですと自分が患部の様子を直接見る事ができますが、腰部ですとまず不可能です。しかし、腰にも同様の変化が起こりますので、場合によって腫上がり熱を持つ事もあり、その可能性を断つ事が手当てとして有効だという事です。

 <基本手当 3>

 安静にできる場所で、冷シップなどによる炎症防止対策ができたら

  • 痛みが発病してから30分ほど横になって、痛みが落ち着いて来た場合は炎症の出現を回避できていると考えられますので、すみやかに帰宅し自宅にて安静を引き続き行い、冷シップにより炎症所見の出現を抑えておきます。

  • 痛みが出た日は無理をすると痛みがひどくなります。それこそ今度は1週間もの間、仕事や家事ができないという事も起きて来ます。無理は排除して、当日はゆっくりとそのまま安静状態をキープして就寝する事をお勧めします。

  • 痛みが出た日はもちろん、患部が熱っぽいと感じていたら、シャワーやお風呂は禁忌ですので、1日以上様子を見てからにしましょう。少なくとも冷シップがとても気持が良いと感じていたら、患部に炎症所見があると考えていいと思います。

  • 急性腰痛における最高の治療は、まずは安静にして炎症を抑える事。これが基本であると言えます。私は大丈夫だろうと安易に考え、油断をしないことを忠告します。

解説1

安静状態を保つ

 安静状態は痛みが少なければ尚更続行です。この分なら大丈夫だろうと考えて行動していると、翌日には朝起きれない程痛くなっているという話は、治療院ではよく聞かれる話です。動く事で損傷した組織の傷も拡大する事は間違いありません。処置が良ければ、軽症の場合に翌日から動けるものだってあるのです。

解説2

シャワーやお風呂は禁忌

 もちろん急性腰痛において、当日は温めるという行為は絶対にいけません。この事を守って下さい。急性腰痛で温めながら来院する方が多いのには、腰痛には温めた方が良いと思い込んでいる人のアドバイスが原因です。もちろん痛みは増すばかりです。
  慢性期腰痛で血行状態が冷えによって悪化しているものだけに適応するのが、温熱による療法です。また、腰椎椎間板ヘルニアは圧迫と炎症がその所見ですので、炎症所見がある限り冷シップの適応となり、その場合は温熱療法はまず適応しません。生兵法は怪我のもとです。専門医や国家医療資格を持つしかるべき専門科のアドバイスを受けて下さい。


 翌日
 <基本手当 4>

 たいがいのものは、上記の状態で安静にしていれば翌日には炎症が治まって落ち着いて来ます。この状態で治療院へ行く事が望ましいです。私たちの鍼治療も、炎症さえ落ち着いていれば、治療が非常にスムーズに行えます。腰痛の初期段階で皆様がこの様なケアをされていると、私たちの治療が尚いっそう役に立つという事になります。
 また、仕事や都合にてすぐに受診できない場合は、そのまま冷シップを行いながら治療院へ受診するまでケアしておくことがよいと思います。





 これまでのおさらい

腰が痛くなった→安静にできる場所へ移動→患部を冷やす!→10分程度安静にして様子を見る→痛みの様子を見ながら安静状態を確保できるように帰宅就寝を考える→シャワーや入浴は禁忌→引き続き冷シップにより患部の炎症を抑えながら就寝する→翌朝の調子を見て治療に行く。

 

 急性腰痛といっても原因次第で類似しているものもある

 この腰痛緊急マニアルでは、急性腰痛症の場合をピックアップしていますが、これは原因を動作時に痛みが出たというケースに限局しています。つまり腰を曲げた時に痛みが出た、腰をひねった時に痛くなったなどの原因がはっきりとわかるケースです。しかし、急性腰痛にもこれ以外に他の病気の1つとして、反射的に腰の痛みとして出てくるものもあります。これといって腰を急激に傷めたという覚えのない人は、早急に医師の診断を受けて原因を明確にしておくことが大切です。
 その上で安心して鍼灸やマッサージをお受けになる事をお勧めします。
あまりにも急性腰痛に対して、温熱療法を対応している人が多いことに驚きを感じ、私がこの様に腰痛緊急マニュアルを作成する意義があると感じました。皆様が急性腰痛の時には参考にしていただきたいと思います。また、このマニュアルで紹介しているものは、自己手当ての仕方ですので、是非とも病院や国家医療資格を持つ治療院に行って完全な治療を施す事が、さらなる改善への早道であることを明記しておきます。こんた治療院<治療の窓>の腰痛を考える腰痛を考える2も合わせて御覧になって下さい。皆様のご質問などありましたら、メールにてお待ちいたしております。

 

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