女性の腰痛第2弾です。こんた治療院の女性の腰痛治療の考え方を紹介いたします。
 腰痛でお困りの女性はたくさんいますが、こんた治療院がどのように考えてどのような治療をしているかを、ほんの一部ですが紹介いたします。
 原因と状況から腰痛を分析する
 腰が痛いという症状を、原因によってまずはどのような部分(筋肉の問題、腰椎椎間の問題から起こる椎間板ヘルニア、産後の仙腸関節の不安定による痛み、骨変形による痛みなど)に由来しているかを、問診と徒手検査で見極めてゆきます。
 皆さんが腰痛の治療で一番不安に思っているのは、いったいどこが痛んでいるのか?という問題です。多くのケースはまず、整形外科でレントゲン等の初期的検査を行うのですが、その解答は「骨には異常はない」という解答です。しかし、お薬をもらっても痛みがとれずに、苦痛を持って生活をしている人が多いのも現実です。
 こんた治療院は、そうした皆さんの疑問に少しでも答えを出したいと考えて、こうしたコンテンツを書いてみました.


具体的に考えてみましょう
腰痛に思い当る原因がある 
急性腰痛の分類
原因となる状況 ケース1
 身体を動かした瞬間に痛みが出て、それから急に痛くなった。
痛む部位
腰だけが痛い
冷やすと楽になる
今起こっている問題(可能性)
◎筋肉の捻挫いわゆるぎっくり腰の可能性。
筋膜炎(炎症)も出る可能性あり。
◎初期手当てとして、冷湿布を必要とする。
原因となる状況 ケース2
 身体を動かした瞬間に痛みが出て、それから段々と痛くなってきた。
痛む部位
腰だけが痛い
今起こっている問題(可能性)
◎筋肉の捻挫いわゆるぎっくり腰の可能性。
◎局所に熱感がなく、お風呂に入ると痛みが緩和される時には、冷えによる筋肉の硬化による痛みの可能性。
原因となる状況 ケース3
くしゃみをした瞬間に痛くなった。
痛む部位
腰だけが痛い
今起こっている問題(可能性)
◎筋肉の捻挫いわゆるぎっくり腰の可能性。
原因となる状況 ケース4
月経の度に痛くなる。
痛む部位
腰が重い痛さ
今起こっている問題(可能性)
◎治療の窓 保健室のコンテンツ<月経と腰痛>を見て下さい。
原因となる状況 その他のケース
その他の理由
痛む部位
今起こっている問題(可能性)
◎日常生活においての習慣
◎衣服などの変化。
◎感冒などの予後。


腰痛に思い当る原因がある
慢性腰痛の分類
原因となる状況 ケース1
 過去に腰痛を経験しつつ、普段から腰が重く感じ、腰痛をくり返す。
痛む部位
腰痛だけでなく、時々下肢にも痛みがでる。(坐骨神経痛がでる。)
今起こっている問題(可能性)
◎慢性腰痛の典型的なパターンです。普段から血液の循環障害による冷え、または加齢により骨変形の影響を筋肉が痛みとして訴えている状況です。
原因となる状況 ケース2
 数日前に軽く痛みがあり、予兆となる軽い痛みをくり返し、現在痛みが段々強くなっている。
痛む部位
腰やお尻も痛む
今起こっている問題(可能性)
◎軽度の痛みをくり返している状況は、すでに筋肉の状況は限界を越えて疲労もひどい状況です。
◎こうした状況を放置しておくと、姿勢にも影響し、結果的にはひどい急性腰痛となって出てくる可能性もあります。
原因となる状況 ケース3
 整形外科でレントゲン上で骨変形があるといわれている。腰椎牽引(けんいん)や温熱療法をしているが、痛みが治まらない。
痛む部位
腰が痛む
今起こっている問題(可能性)
◎加齢による変形性腰椎症で腰椎の不安定による腰周囲の筋肉の緊張がとれない状況です。
◎脊椎の側弯や前弯による問題で腰痛が出ます。
◎ 不安定な腰椎を腰部の筋肉が身体を支えようとする為に起こる筋緊張の痛みです。
◎更年期総合症としての腰痛。
◎鍼とマッサージで根気よく治療する事で、痛みがとれてきます。
原因となる状況 ケース4
妊娠して段々と腰が痛くなってきた。
痛む部位
腰が痛む
仙骨、お尻周りが痛む
両足のむくみ
今起こっている問題(可能性)
◎胎仔の成長により、姿勢に変化が出てきた為に起こる腰痛。
◎骨盤の拡張(仙腸関節の可動域拡大)による腰仙痛の可能性。
◎こんた治療院は、こうした腰痛に対応して治療します。詳しくは、こちら↓
原因となる状況 ケース5
産後直後から腰痛が出て、数カ月続いている。
痛む部位
腰が痛む
仙骨、お尻周りが痛む
今起こっている問題(可能性)
◎出産による仙腸関節の問題の可能性がある。
◎大殿筋(お尻の筋肉)や腰の痛みは、この仙腸関節の不安定により合併的に引き起こされている事が考えられます。
原因となる状況 ケース6
産後の育児にて、腰部の違和感や痛みが出始めた。
痛む部位
腰が痛む
今起こっている問題(可能性)
◎育児の際に、低い位置からの持ち上げ動作や、授乳の姿勢により腰部の筋肉の緊張が出ている。
◎育児中のママに非常に多い状況です。治療しておく事で、ひどい腰痛にならないように注意が必要です。
原因となる状況 ケース7
 いわば職業的に、姿勢の加減で、腰部に負担が出ている腰痛。
痛む部位
腰が痛む
時々お尻や足に痛みが出る
今起こっている問題(可能性)
◎職場の環境において、腰部への負荷や冷えにより身体の柔軟性を失った状況を長期に続けている為に、腰椎や腰部の筋肉のバランスが悪い状況です。
◎変形性腰椎症などの問題が生じてきます。神経根症状として、坐骨神経痛などが出てきます。
原因となる状況 ケース8
 スポーツにより日頃身体を鍛えているが、腰部の重い感じがとれない。
痛む部位
腰が痛む
足がつる(痙攣する)
今起こっている問題(可能性)
◎肩こりや腰痛に体操が良いとされますが、運動不足による問題ならば解決できますが、このケースでは筋肉の疲労による痛みです。
◎スポーツを行う人は、筋肉の疲労をとりながらプレーを行う事が大切です。マッスルケアは充分に行う事が大切です。

腰痛に思い当る原因が全くない
原因が不明
現在の状況 ケース1
 特に腰を痛めたという状況ではなく、整形外科でレントゲンでは骨に異常がないといわれた。
痛む部位
腰(重い痛み)
お風呂に入って温めても痛い
冷湿布で楽になる
今起こっている問題(可能性)
◎腰椎椎間板ヘルニアの初期症状の可能性。
◎年令により老化傾向の問題。
炎症所見を疑うところもあり。
現在の状況 ケース2
 特に腰を痛めたという状況ではなく、整形外科でレントゲンでは骨に異常がないといわれた。
痛む部位
腰(発症当時ほど痛くない)
仙骨まわりに痛みがある
お尻や下肢に痛みとシビレが出てきた

お風呂に入って温めても痛い
冷湿布で楽になる
今起こっている問題(可能性)
◎腰椎椎間板ヘルニアの疑い。
◎圧迫所見として、神経根症状が出現。
◎ラセーグ テスト陽性。
◎下肢の知覚異常。
現在の状況 ケース3
 特に腰を痛めたという状況ではなく、整形外科でレントゲンでは骨に異常がないといわれた。
痛む部位

お風呂に入ると楽になる
今起こっている問題(可能性)
◎もっとも多いタイプの腰痛です。
◎血行性の低下により血液循環障害がある。
◎年令により老化傾向の問題。
◎更年期総合症としての腰痛の問題。
◎腰部の筋肉の疲労、冷えによる筋肉の硬化。
◎下肢の循環障害による合併。
現在の状況 ケース4
 特に腰を痛めたという状況ではなく、整形外科でレントゲンでは骨に異常がないといわれた。
痛む部位
腰(それほど痛くはないが)歩くと下肢のシビレ重い痛みがあり100メートルほどで歩けなくなる。
しばらくすると歩けるようになる。
糖尿病等の代謝性の疾患を持っている。
今起こっている問題(可能性)
◎間歇性の跛行を疑う事で、閉鎖性動脈硬化症の疑い→外科的治療が必要なために外科受診をすすめる。
現在の状況 ケース5
 特に腰を痛めたという状況ではなく、整形外科でレントゲンでは骨に異常がないといわれたが、日ごとに悪くなり自分ではおかしいと思う。
痛む部位
 数日〜数週間の経過とともに腰が痛く、腰の一部を押すと臀部から下肢へ放散する痛みが出る。また様々な治療を加えたがよくならない。
今起こっている問題(可能性)
◎腰椎椎間板ヘルニア(重度の問題)
脊柱管狭窄症の疑い。
◎腰部の腫瘍などもこうしたケースである。
◎MRIなど高度の精密検査をする必要がある。
現在の状況 ケース6
 その他
痛む部位
今起こっている問題(可能性)
◎各疾患の合併症としても起こる腰痛。
◎腎結石などの痛み。
◎婦人科疾患や内臓器の反射としても起こる。
◎代謝性の慢性疾患などでも起こる。
◎リュウマチなどの膠原病でも起こる。



貴女の腰痛の状況は
具体例にありましたか?
 実際にはこうした区分けより、「百聞は一見にしかず」で、診察をしなければ皆さんの本当に辛い腰痛を分析する事は不可能ですが、インターネットの試みの1つとしてこうした分析をこんた治療院で行っているという事です。
 診療状況としては、意外にも治療をしたらすぐに改善したという例も多くあり、慢性的な腰痛は心身的にも不安材料になって、しばしば精神的にも辛くなり痛みを増強させるものだと思います。また、加齢による問題(退行性)は、治療に根気がいるものですが、合併的に起こる問題もあり、そうした事などをふまえて治療してまいります。
  この文章を書いている私、kontaも腰痛では10代から悩み、20代から坐骨神経痛、40代では腰椎椎間板ヘルニアを経験しています。何分にも腰痛に関しては、皆さんの先輩なのかもしれません。もちろん治療は、この鍼やマッサージで治した人間です。経験者は語ると申しますが、その分 腰痛に関して詳しくなったのも事実でございます。私自身、以前発症した腰椎椎間板ヘルニアでは、鍼治療とマッサージをしながら、今ではすっかり完治いたしました。腰椎椎間板ヘルニアは、本当に克服するまで長い時間がかかるな〜っという感想です。でも、こうした治療のおかげで、仕事に支障を来す事なくできたのも本当に助かりました。
治療の適応範囲
 治療の適応範囲については、治療計画によって広くなってきます。現在こんた治療院では、病院と併用して加療をしている患者さんも多く、腰痛においてもこの様に様々な分析を試みながら、なかなか根治に至らない腰痛に対しても、合併的に起こる問題を阻止しながら、根気よく治療を加えてゆきます。
  皆様の相談に積極的に答え、従来の適応範囲を広げてゆく事もこんた治療院の仕事と考えておりますので、皆様の御相談をお待ちしております。
治療方法について
 こんた治療院では皆様の御希望の治療方法(鍼治療かマッサージ治療か)を尊重しながらも、今有効とされる方法を積極的に提案してまいります。例えば、指圧マッサージの御希望であるならば、そうした方法から治療を進めてゆきます。その中で、鍼治療を加えた方がよい場合等は、アドバイスとして鍼治療の効果等の説明をしますが、あくまでも皆様の希望を尊重いたします。
  また、こうした事ができるのもこんた治療院の特徴であり、私が<按摩マッサージ指圧師免許証><鍼師免許証>を有していますので、こうした治療法の選択や鍼とマッサージの併用も可能なのです。
 腰痛の治療についての具体的計画は、症状に応じ御相談して、個人計画をたてて治療する事をお勧めいたします。
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