顔面神経麻痺 末梢性顔面神経麻痺
 ベル麻痺、ラムゼイハント症候群、その他の原因
 
顔面神経麻痺を考える   こんた治療院

 
末梢性顔面麻痺(ベル麻痺、ラムゼイハント症候群、その他の原因)についてを解説しています。それにより鍼治療の必要性などを導きだす目的でこの「顔面神経麻痺を考える」を作成いたしました。顔面神経麻痺 についてのコンテンツを書き始めて22年の歳月が流れましたが、この 「顔面神経麻痺を考える」はコンテンツを28までアップいたしました。
  顔面神経麻痺 になった人は、閉眼ができずコンテンツを見る事も御不自由の事と思いますが、おつきあい下さいませ。(字体を大きくしています) 

  顔面神経麻痺を考えるは、様々な角度から、この「末梢性顔面神経麻痺」という疾患を考えてゆくために執筆しています。疾患の正体を徹底的に追求しながら、ケアに際して必要な事を考えてゆくためのコンテンツです。数々のコンテンツはみなさんの質問や疑問点の解決につながるように、これからも増やしてゆきたいと思っています。
 
顔面神経麻痺を考える NEWコンテンツ情報
顔面神経麻痺を考える28
 
原因編2 コロナウイルス関連で引き起こされる問題
 (R5.7.31 up) 

   ◎顔面神経の解剖と生理  
 

知識を深める
◎ 顔面神経について

 顔面神経は顔の表情などつくる筋肉を支配する運動神経です。三叉神経は主に顔面の知覚を担当します。この2つの神経はいずれも脳神経に所属しています。また顔面神経は顔の筋肉の運動だけでなく、舌の前3分の2の味覚も担当し、顎下腺、耳下腺の分泌などにも働きかけています。つまり、私たちが泣いたり笑ったりするときに表情を変えて、心の動きを表現してくれる顔面の筋肉を担当してくれる神経が顔面神経と考えて下さい。
  また、顔面神経は耳の中の三半規管の1つであるアブミ骨を動かすアブミ骨筋の神経でもあり、このアブミ骨が不安定になると、反響音がしてきます。アブミ骨は音を増幅する仕事をしますので、こうした耳の症状も出て来ます。
 
顔面神経は脳神経12対の内の1つであり、中枢神経としての役割と末梢神経としての役割を担っています。末梢性の顔面神経麻痺の場合、文字どうり末梢部のトラブルである事を区別しています。
 
◎ 中枢性と末梢性の顔面神経麻痺

 

 顔面神経麻痺には中枢性と末梢性の区別が必要です。
 中枢性の顔面神経麻痺は、脳卒中などにより脳神経に問題が生じた時にその一症状として顔面部に神経麻痺が見られるものです。この場合は末梢性のものとは別に考えなければなりません。
 末梢性の顔面神経麻痺の場合は 、顔面神経が脳神経(中枢)から出て末梢部へ行く所で、何らかのトラブルが起こった時に神経麻痺として出現します。このトラブルについては原因のところで紹介します。
 

 
  我々の身近に起こる末梢性の顔面神経麻痺について考えていきましょう。  
 

 

◎末梢性顔面神経麻痺の症状は?

 

 末梢性顔面神経麻痺の多くは、別名ベル麻痺といい、その出方はゆっくりと進行して行きます。耳の後ろが痛くなってきたら段々と顔に力が入らなくなって、眼も上まぶたが完全に閉じなくなってきます。また額のしわも患側はよらなくなり消えてしまいます。口も口笛を吹くような動作ができなくなります。
  麻痺の進行には個人差がありますので、ある程度の時間が経ってそれ以上進行しなければ、ピークは過ぎたと考えて良いでしょう。また上記に掲載したとうりに、顔面神経は舌の前3分の2の味覚を担当する為、食事をしても味がよくわからないという事態に直面します。
  耳は三半規管の1つであるアブミ骨を動かすアブミ骨筋に顔面神経が関わっているために、アブミ骨が不安定になり反響音がします。また、耳鳴りが生じたり、めまいが生じる事もあります。
  通常は右か左の一側性に起こります。他人から見ると健側の方に麻痺した顔面の筋肉が引っ張られ、患側の額や口元のしわが正常な筋緊張を保てずに消失するため、問題が健側に起こっていると思われやすい事があります。
 ギランバレー症候群による顔面神経麻痺は顔の両方に麻痺が出る事が多々見受けられます。
 顔面の麻痺と共に、顔の痛み(三叉神経痛)も同時に併発する人もいますが、ラムゼイハント症候群による水痘ウィルスが三叉神経にも影響を及ぼしていると考えられるケースです。
 ラムゼイハント症候群では顔面神経麻痺の発病後、3日〜4日程度で耳の中に水疱が確認できることがあり、外的に水痘ウィルスが原因という診断を受けますが、現在では血清検査により外的に水疱が認められなくとも、その検査によって水痘ウィルス、単純ヘルペスなどのウィルスの活性を認める所見でラムゼイハント症候群の診断が出てくる様になりました。
 尚、症状などの細かい事はコンテンツを増やしながら解説していますので、ご参考にして下さいませ。
 
◎末梢性顔面神経麻痺の原因(神経の直接的損傷、間接的損傷)  
 

【神経を直接損傷する型】
 原因については明確なものと、そうでないものがあります。その点における究明の仕方(検査)においても変わって来ますが、従来ベル麻痺と診断していた患者の8割近くに、単純ヘルペス1型の活性化が認められているために、平成の現代では『ベル麻痺の定義と原因』も大きく変わってくるものと思います。私の聴取したものからは、日本の医師の先生方のお薬の投与の傾向からすると、この点も非常に明確で、ベル麻痺でも ファーストエイド(初期治療)として、抗ウィルス薬の積極的な投与もステロイド投与と並んで多くなり、今では、ほぼ総ての先生が同時投与されています。
 ラムゼイハント症候群については、顔面神経麻痺発症後の5日程度で、耳の中に水疱が認められて確定診断されますが、これについても外的視覚をもっての診断ですので、隠れ型の存在も否定できないため、血清検査などの診断から確定したとの聴取もあります。


【神経を間接的に損傷する型】

 内科疾患や自己免疫疾患における原因で、二次的に起きるケースも多々あり、必ず医師の診断と検査を必要とするもので、安易に単純な麻痺と考えない様にするためにも発病からの経過観察が必要である。
 その他の原因については、下記に簡単に記載してありますが、さらにコンテンツでも原因究明編原因究明総合編と題して詳しく書いてありますのでご覧になってみて下さい。

  顔面内部の問題では神経の損傷(ウイルスなど)による神経麻痺の場合と神経を栄養する血管(血管炎など)の問題で神経麻痺になる場合を考えなければと思います。これは麻痺の回復時期と大きな関わりをもつ要素です。この事からお薬(ステロイド、抗ウィルス剤)の投与直後の効果によって神経損傷のレベルを判断する1つの指標になると思います。原因はどうであれ、神経回復のための必要条件がどの時点で整うかによって早期に回復するのかどうかが決定するのは言うまでもありません。
 以下原因を表にまとめてみました。

 
原 因

1.原因が明確にできない場合、いわゆるベル麻痺
  (高割合いで多いが、血液検査でウィルスの活性も否定できない)
 

2.ウィルスによる場合、ラムゼイ・ハント症候群が代表的
(単純ヘルペス1型ウィルス、水痘ウィルス『顔面神経麻痺を考える22』など)
 
 ◎妊娠時に発症するケースも多い。「顔面神経麻痺を考える13 妊婦顔面神経麻痺」
 出産直後というケースもある。

3.
耳鼻科疾患による場合
  (聴神経腫瘍、耳下腺腫など手術による除去などにおいての一時的な麻痺)
4. 脳疾患による場合(脳血管障害、脳動脈硬化、腫瘍、多発性硬化症MS)
5. 内科疾患でサルコイドーシスによる場合
6. 内科疾患でギランバレーによる場合(顔面神経麻痺として両側に起こる)
7. 内科疾患でフィッシャー症候群による場合
8. 内科リュウマチ性疾患
  チャーグストラウス(Churg-Strauss症候群)血管炎症性によって発病。
9. 分娩時の外傷性による場合(乳幼児)と体内時期に圧迫されて起こるものがある。
10. 小児の場合、おたふく風邪などの予防注射による副反応。
11.口腔外科手術における血行性不良(虚血性)による顔面神経麻痺。
12. 外傷性(打撲、交通事故による顔面神経切断)のもの。
13. その他、ライム病。

原因についての更に詳しいコンテンツ

 「顔面神経麻痺を考える4 原因究明編」  
 「顔面神経麻痺を考える16 原因究明編2」
 具体的疾患を更に考察しています


   ◎原因における解説  
   ■ベル麻痺について  
 

 末梢性の顔面神経麻痺の中の最も多いケースが、この原因不明の顔面神経麻痺、通称「ベル麻痺」です。しかしながら、平成の現在では血液検査の発達によりウィルスの活化を示す検査所見も明確になり、隠れラムゼイハント型ともいうべき診断が多くの医師によって主張してきている事は事実です。しかし現在その治療においてはステロイド治療が主流である故に、医師においても抗ウィルス剤の投与はまちまちです。医師による見解も明確な判断に迷うところであるのは、外的な診断においてベル麻痺と隠れラムゼイハント型の麻痺には初期段階(早期治療段階1W以内)では区別がつかないのです。
 ある意味、このベル麻痺の定義は平成の日本では、診断に保留される状況が出てきているのではと思われます。

※平成24年1月現在の私の治療院で聴取した結果では、かなりの数の先生が抗ウィルス剤を投与する様になりました。(平成27年1月、平成30年1月も聴取)これは、ベル麻痺として考えられた患者の神経内液、後耳介筋の組織から、単純ヘルペス1型が8割に近い数字で検出されているなどの報告を受けて、積極的に投与されているからだと思います。
 顔面神経麻痺を考える16 原因究明編2 にて、更にこの問題を考えています。

 
   ■ラムゼイハント症候群について  
 

 ベル麻痺についで多いのが、ラムゼイハント症候群による末梢性顔面神経麻痺です。これはみなさんが水疱瘡(みずぼうそう)を経験した事、または予防接種でワクチンを接種したりして実は身体の中に「不活化」として存在する、水痘(すいとう)ヘルペスウィルスの一時的活化による顔面神経麻痺なのです。この水痘ウィルスは、神経に入り込んで悪さをする事が多く、高齢者に多い肋間神経痛(帯状疱疹による)や顔では三叉神経痛(疱疹出現)、下肢では坐骨神経痛としてこうした水痘ヘルペスウィルスが直接神経に悪さをします。
 不活化した水痘ヘルペスウィルスがなぜ活化するのかという理由も明確ではないのです。
顔面神経麻痺を考える22 水痘ウィルス 』にて説明。

 
   ■その他の原因について  
 

 神経麻痺が起こる直接の問題は、神経そのものに直接の原因(ウィルス性、外傷性、神経腫瘍など)と神経を栄養している動脈の問題によるものがあります。その原因については各原因においての考察のもと顔面神経の回復を観察する必要があります。

 

   ◎後遺症における問題  顔面神経麻痺の回復時における合併症がある  
 

 顔面神経麻痺には回復時期おける合併症があります。この顔面神経の回復にはある特徴があります。その特徴は神経再生時における神経混線の諸症状です。病的共同運動や耳の聴力における反響音、アブミ骨音、咀嚼時に涙が止まらない(ワニの目の涙)などがあります。神経再生の徴候としている事も言えますが、神経混線でもあるのです。また、三叉神経痛も同時に起こる人もいます。
 こうした事から、麻痺の回復に関しても最小限の合併症に止める事が大切になってくると考えています。この問題は私にとって、とても難関でありその為にどうしたら良いのか今考えられる事など、コンテンツを増やしながらこれからも考えて行きたいと思っております。詳しくは以下の『顔面神経麻痺を考える1〜24』のコンテンツを読んでいただけたらと思います。

 
   ■ 顔面神経麻痺における顔の病的共同運動について  
 

 顔面神経麻痺の神経回復期において、神経の回復が正常にしないケースがあります。その1つとして神経混線というケースです。通常の末梢神経の再生においては、神経は元に存在していたルート上にきれいに再生されてゆきますが、顔面神経の場合は例外で再生してきた神経の枝が本来のルートを外れて枝を伸ばすといった状況が存在します。そうした神経が顔の表情を作る時に、以前と違った表情を示すのが、顔面神経麻痺における共同運動なのです。
 この共同運動については顔面神経麻痺を考える6顔面神経麻痺を考える6.1顔面神経麻痺を考える15 ホウレイ線において更に解説しておりますので参考になさってはいかがでしょう。

 
   ■ 後遺症の対策について  
 

 後遺症の対策については、その個人の回復の状況に応じて細かいアドバイスをするのが丁寧だと考えています。
 その中で大切な事が2つ。顔の体操をしないということ、低周波治療をしないという事です。この2つは共同運動との関係により強調されると私は考えております。この事については、顔面神経麻痺を考える7顔面神経麻痺を考える8顔面神経麻痺を考える9顔の表情、において主に解説しております。

 
 

 ■ 顔面神経麻痺における三叉神経痛、顔の痛みについて

 
 

 この顔面神経麻痺において、顔の痛みを伴う事はしばしばあります。しかしながら、各医療機関での認識がされずにいる様です。非常にめずらしいケースと思われがちですが、実際にひどい三叉神経痛は、回復期以後に改善されない症状として訴えられるので、心療内科にゆだねるケースがほとんどです。私は独自の見解を持ってこの三叉神経痛の治療にあたっています。この事については、顔面神経麻痺を考える10にて詳しく解説しています。

 
 

 ■ 心身的負担がこころに響く

 
 

 顔面神経麻痺になると、その心身負担も大変なものです。こころのよりどころも不安定で、気持ちからめいってしまいます。様々な情報を取り込みすぎて不安を増大させる事もしばしばです。しっかりと自分の事を解ってくれる先生のもとで、心身的ケアも同時に行いながら治療できる環境をつくる事もこの顔面神経麻痺の治療の1つと考えています。長丁場の治療に際しては、こうした事を丁寧に解決してゆくことが大切です。
 私が最も大切にしている事の1つとして、みなさんのそうした気持ちを受け止める事だと思っています。
 気持ちの不安に関しては、顔面神経麻痺を考える3心理編番外編や『顔面神経麻痺を考える24 やっつけにゆく』、『顔面神経麻痺をやっつけに行く 掲示板』などで、みなさんと様々な事に取り組んでいます。

 
 

 ■ 乳幼児、小児の顔面神経麻痺について

 
 

 お子様の顔面神経麻痺について多くの方から問い合わせを受けます。子供を思う不安などお話ができるとケアをするご両親も気持ちが落着きます。こうした事など参考になればと思いコンテンツを書いております。顔面神経麻痺を考える7 小児の顔面神経麻痺 ケア編です。 顔面神経麻痺を考える14 小児の顔面神経麻痺 生活指南で乳幼児、小児の顔のマッサージを載せています。

 
 

 ■ 高齢者に多い麻痺側の眼瞼下垂、視野の狭窄感について

 
 

 高齢者の顔面神経麻痺における視野の狭窄感は、「まぶたが下がって見えにくい」という訴えを多く耳にします。これは顔面神経麻痺により上眼瞼の問題で起こる状況です。

 
 

 ■ アブミ骨筋性閉鎖性耳鳴りについて

 
 

 合併症で、まれに見るケースです。ある一定の顔の動作において、無意識にアブミ骨筋を連動させると耳に閉塞感が出現し、同時に「ゴッゴッゴッ」とした様な音が聞こえるといったケースです。一般的なアブミ骨の音は「コツコツ」とした音ですが、極めて症例の少ないとされるタイプのものです。顔面神経麻痺を考える12 アブミ骨筋性閉塞性耳鳴りについて。

 
 

 ■ ホウレイ線の強調について

 
 

 麻痺が回復してくると、ホウレイ線(鼻唇溝びしんこう)と呼ばれる顔の表情にとって大切なものが1つ浮き出てきます。麻痺が回復したのだと喜ぶ事でもありますが、しかしながら麻痺の後遺症を考えたケアを更に強化してゆく第一歩でもあるのです。顔面神経麻痺を考える15 ホウレイ線 について。

 
 

 ■リハビリと称した顔の運動について

 
 
 様々な角度からこれまでにコンテンツとしてUPしてきました理由から、顔の運動に関するリスクを解説して来ました。ゆえに顔の運動をするという事を私は推奨していません。
 
   ■ 回復に関してのお話。  
 

 回復に関しては更に現在コンテンツを順次作成しながら細かく解説をしている途中です。現時点で、顔面神経麻痺を考えるの回復の兆候18回復の条件19不全麻痺と完全麻痺20を参考にして下さいませ。

 

 
顔面神経麻痺のケア事項
 
自分でできる
顔のマッサージ

 自分で顔のマッサージをしてみましょう。顔のマッサージを掲載しましたので御覧下さい。詳しくは顔面神経麻痺を考える2ケア編にて説明しています。

マスクを
しましょう!

 顔面神経麻痺になると顔面部患側の血行が悪くなり患部が冷えてきます。そのため、外出する時はマスクなどをして保温すると良いでしょう。また、朝などは温かい蒸しタオルを顔にあてて血行を良くしてあげましょう。その時に、自分で顔をマッサージすると更に良い効果があります。

サングラスを
しましょう!

 麻痺により閉眼、つまり眼が閉じない場合は外出時に、紫外線により眼が赤く腫れ上がってしまいます。そのため閉眼がしっかりできるまで、外出時にサングラスをして眼球を保護しましょう。もちろん場合によって医師より目薬の投与を勧められますが、同時に外出時のサングラスは紫外線対策です。また眼鏡をかけている人は、色が少し入ったものがよいでしょう。小児の場合はお散歩は紫外線が強い場合はやめましょう。

長時間のTV
やパソコンは
やめましょう!

 まばたきが完全にできないときは、TVやパソコンのモニターを見ていると涙がたくさん出てきます。涙は眼を保護する為にでてくるもので、しかもまばたきできずに眼球は充分な潤いを失い眼が疲労で赤くなります。特にパソコンのモニターには注意が必要です。

お風呂で
うがいを
してみま
しょう!

 口のリハビリです。お風呂に入りながら、口の中にお水を入れて水をためてみましょう。はじめは口からお水が漏れますが、くり返し行う事によって良いリハビリになります。お風呂ではたとえ水が漏れても服は濡れませんし、人目を気にせず思い切りできます。また口の中の水を左右に移動させてみましょう。そして最後に水鉄砲のように、水を外へ吹いてみましょう。最初からうまくいきませんが、回復してくると一つ一つできるようになります。あせらずゆっくり実行してみましょう。

就寝時間を
充分とり
ましょう!

 かなり1日の疲労がたまり易いと思います。特に眼からの疲労は直接的に影響します。早めに床に入って眼を休ませてあげましょう。病院などで入院中の患者さんには絆創膏などで閉眼を補助するなどして、睡眠中の眼球の保護をします。

気分転換

しましょう!

 心のケアが非常に大切です。発症してからの不安と、顔に起こったショックはたとえようがないものです。心身的な痛手が、明るい正確の本人を追い詰めてきます。病気に負けるな!!!。実は私も顔面神経麻痺を平成7年にわずらった事があります。私自身は男性ですが、病程が長いとやはり少しうつ病ぎみになりました。ですからそういう人の気持ちはわかります。特に女性ですとその倍はつらい思いをしていると思います。そんな人には、笑う事がいい薬になります。つい患側に手をあてて、笑いをおさえてしまいますが、その手をはずして思いっきり笑ってみましょう。カラオケなんかも効果ありますよ。ストレス発散して自分のために自分へのご褒美をしましょう。また、心身不安を取り除く治療も必要な場合があります。

はり治療を
して
みましょう!

 私の場合は『ミイラとりがミイラになった』という気分で顔面神経麻痺になったのですが、この顔面神経麻痺には鍼治療が非常に効果があります。当時は顔面神経麻痺の患者さんに、顔面神経麻痺の先生が治療していると当の患者さんから笑われたものです。しかし百聞より一度はなってみたら?(そんな格言はありません)ではありませんが、その時に得たものは現在非常に治療に役立っています。まだ鍼治療をされてない人は是非お勧めです。同時に心身不安を取り除く治療も行います。その為、こんた治療院の顔面麻痺治療は、1時間ゆっくりと時間をかけて、鍼治療とマッサージと心身不安解消という構成で1つの治療体型を作っています。


 
 ◎ 顔面神経麻痺の回復は?  
 

 原因やその症状により個人差が生じてきますが、軽い麻痺ですと1ヵ月ないし2ヵ月、重い麻痺ですと3ヵ月以上かかります。神経の損傷が神経軸索におよんでいる場合は5ケ月以上もかかります。完全に麻痺が回復するとはかぎらず、多少の後遺症が残る人もいます。ですから一日でも早く治療を開始して早期回復をめざす事をお勧めします。またその際に、上記に揚げた顔面神経麻痺のケアも役立つと思います。
  またご家族の協力も必要です。特に主婦などはお料理を作る際には、味覚が失われている為に思うように味付けが出来ません。おかあさん味が変だよ!なんて言わないで、お料理づくりを手伝うなど協力をしてあげましょう。また本人もイライラせずに、気持ちが落ち着いたら、気持ちを前面に押し出して少しずつでも積極的になりましょう。
 不安や悩みをお持ちの方は、『顔面神経麻痺をやっつけに行く』、という掲示板をつくりましたので、御覧になってはいかがでしょう。

 
 
こんた治療院の顔面神経麻痺の治療について
 
 

 顔面神経麻痺治療について、私はやってはならない事として、低周波療法ならびにパルス療法と顔面の自力での体操としています。こうした事は顔面神経麻痺の合併症であらわれる、神経の伝達異常で現れる共同運動を強調してしまうのではと私は個人的に考えています。先にこの『顔面神経麻痺を考える』をアップしてから、以降25の『顔面神経麻痺を考える』のコンテンツをアップしましたが、詳しい理由が各コンテンツにのせてありますので、是非御参照下さいませ。
 また、この顔面神経麻痺についてのコンテンツのまとめを随時行って、見やすいものとして行きたいと考えています。文章中のみなさんが理解しにくい点などを、御指摘頂きながら良いコンテンツに仕上げたいと思っています。文章ニュアンスの改定もありますので、不明な点などメールをいただけると幸いです。
 顔面神経麻痺の治療に関しては、こんた治療院では鍼とマッサージでその回復を担います。疾患の回復の性質において個人差などがあり、診察を経て詳しく治療計画を立ててまいります。そのために、初診時に お時間を30分ほど延長して診察後に詳しい説明をしながら治療をして行きますのでご理解いただきたいと思います。尚、初診時にご家族の方も同伴されてもけっこうですので、一緒に説明を受けられます。その際に他の患者さんはいませんので、プライベートな診療時間になっております。

 

 
こんた治療院の、顔面神経麻痺の体験治療について
 
 

 以前から、遠方よりご来院の方のお電話で、『通院はできませんが、一度 診ていただきたいのですが、可能ですか?。』というお電話を本当に多数いただいておりますが、私は特に問題ありませんのでそのままご予約を受け賜っておりました。
 こんた治療院は、そうした方でも喜んでお引受けいたしますので、是非とも一度私の治療を受けてみたいという方をいつでも大歓迎しております。そうした事で、皆さんに気を使っていただいているとしたら、良い事ではないと考え、あえてこうした書き記しをしておくことで、皆さんとこんた治療院がオープンになればと思っています。神奈川県小田原市の小さな治療院ですが、そうした皆様も昔からお迎えしている事もご理解していただきたいと思っています。

 
 
こんた院長      
 

 この顔面神経麻痺について、お悩みや御相談がありましたら 、掲示板やメールボックスなどから、お気軽にお問い合わせ下さい。院長がお返事いたします。


■ 顔面神経麻痺に関係する執筆内容のページです。是非読んでみて下さい。
   こんた治療院 <治療の窓>より抜粋しました。

 
 

 毎日、診察の合間にコツコツと執筆しながら早23年が経ちました。皆さんに1つでもお役にたてる事がありましたら、幸いと思いながら、今も尚治療の合間に書き続けている内容です。全国の方から色々な御質問などいただき、毎日心を込めて返信しています。そうしたみなさんの力で、今日まで一生懸命やっていて良かったと思うのは、インターネットのすばらしさの1つだと考えています。

 
シリーズ 顔面神経麻痺を考える

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 顔面神経麻痺を考えるtop

 顔面神経麻痺のケアについての特集をしています。お口の体操やマッサージの仕方を載せてありますので、御覧になって下さい。

 顔面神経麻痺を考えるをUPしてから、皆さんからの相談メールが連日の様に届きます。その中には、実は自分の子供、親や兄弟、友達や恋人を心配してどの様にケアしてゆくのか?どう接していったらよいのか?という本人以外の人の問い合わせも多いのです。
 そこで、私が顔面神経麻痺になった時の経験を生かして、お互いにどう接したらよいのかを考えてみました。

 皆様の疑問や相談に関してもっとも多かった内容をピックアップして考えています。それにより少しでも皆さんの不安要素の解決につながるお手伝いができたらと思います。

 顔面神経麻痺の後遺症についてのお話です。顔面神経麻痺の患者側にとっての最大のポイントは、後遺症といっても過言ではありません。医療側にとってはその原因追究が主たるもので、症状が落ち着くと神経麻痺の回復がどれだけか評価表をつけるだけの作業の様子。『調子はどうですか?』と聞かれ、答えると『これには時間がかかりますからね〜っ』という返事。
  本当にこんな事で神経は回復するのか?自然に回復するのか?…。

 顔面神経麻痺の回復期に起こる共同運動についてのお話、後遺症についての第2弾です。顔面神経麻痺を考えるを執筆する様になって、平成13年の11月にUPした顔面神経麻痺についても今回で6枚目のUPになります。
 病的共同運動については当時からたくさんの質問メールが届いていました。来院される患者さんにも質問を受けてお話をする事も当然多くありました。そんな病的共同運動についての問題は非常に複雑な内容です。

 なぜ?低周波や顔面の運動(自動運動)を推奨しないのかを書きました。実質的に後遺症についてのお話で第3弾です。小児の顔面神経麻痺と合わせてみていただくと理解しやすいと思います。
(H18.3.10up)

 小児の顔面神経麻痺についてケアを中心に書きました。子どもの辛さを具体的に生活を通じての御両親へのアドバイス事項です。大人が子どもの辛さを理解する事で、顔面神経麻痺をやっつけるための内容です。(H18.3.5up)

 顔面の体操や運動はいけないというお話です。顔面神経麻痺を考える6の問題で病的共同運動を強調させる事なく、回復の経過をみつめる事が重要であると考えています。(H19.3.22)

 顔面神経麻痺になったら、ポーカーフェイスで過ごせという指導に疑問あり。心の問題も抱えるこの病気に、更に追い打ちをかける事は許されない!(H19.5.26)


 顔面神経麻痺に出てくる顔の痛みについてのお話です。発症時から出てくる痛みと神経回復と同時に出てくる痛みのお話です。発症時から出る顔の痛みは大勢の人が訴えますが、その痛みはすぐに加療とともに落着いてきます。しかし、三叉神経痛として痛みの出るケースもあるのです。(H19.9.24) 

  顔面神経麻痺を考える<番外編>です。
 (H19.10.27)

 アブミ骨筋性の耳鳴り(閉塞感をともなう)について書いています。(H19.12.14)

 顔面神経麻痺になった、妊婦さんや産後のお母さんのためのコンテンツです。(H20.1.14)

 小児の顔面神経麻痺2。生活指南と小児の顔のマッサージを書いています。

 病的共同運動の強調と顔の運動による各筋肉の強調などを考えてゆく上で、こうした状況を少しずつお話ししてゆきたいと思い書いてみました。(H21.4.1)

 ベル麻痺(原因不明)と診断を受けていても、経過の観察次第では違ってきたということもあります。こうしたケースなどは受診した科によって初期診断、検査方法が違う為に起こってきます。私たちは2度とこの麻痺を起こさない様にする為に、自分の麻痺の原因を追求せねば予防には繋がりません。(H22.6.6)

 末梢性顔面神経麻痺の神経回復時における、病的共同運動の強調をおさえること、これすなわち神経再教育の仕方をどうするかという事を考えなくては治療に結びつく事をができないというお話です。(H22.12.20)

  私の臨床における主観的内容です。麻痺した神経が動き出す前に回復しているとなぜ解るのか。(H23.9.1)

 末梢性の顔面神経麻痺を回復させるために必要な条件を考えます。(H23.12.2)

 末梢性顔面神経麻痺の不全麻痺と完全麻痺について書いています。(H24.6.16)

 顔を動かすという筋肉 表情筋。その表情筋は随意運動と不随意運動の2つからなる運動を表現している。 (H25.11.21)

 水痘ウィルスに関して、私流の解説をしています。(H26.6.18)

 こんた治療院の治療室で、皆さんとお話している事など書いてみました。(H26.10.22)

 食生活について書いてみました。(H27.2.16)

 顔面神経麻痺を考える25  顔のしびれを伴うもの 三叉神経の損傷による知覚障害(H30.4.25)

 鍼治療と顔面神経麻痺 1 (R1.10.7)

 鍼治療と顔面神経麻痺 2  (R2.10.)

 顔面神経麻痺を考える28
 
原因編2 コロナウイルス関連で引き起こされる問題
 (R5.7.31 up) 
 私自身も、この目に見えない得体の知れないストレスにもちろん困惑した事もありますし、他人から見れば何だそんな事と思われる内容であったと思います。いま冷静にその時の状況から分析すると、自分から見ても小さい事であったと認識しています。
 ではなぜそのような事をストレスとして受けとめてしまったのか…、をまずは初めに考えて行きましょう。
 顔面神経麻痺について専用掲示板(BBS)をもうけました。いろいろな事をみんなで話し合えるところを作ってみました。顔面神経麻痺を考えるを読んだ後にでも立ち寄って下さいませ。
  たくさんの人の書込みありがとうございます。みなさんが心から勇気が持てる掲示板になりました。本当に感謝いたします。
 鍼治療が苦手だという気持ちは充分解ります。
ご相談などありましたら、<治療の窓>にメールボックスが設置してあります。


神奈川県小田原市栢山2910-11 こんた治療院 tel 0465-37-2299




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